タイ政府、非常事態期間を9月末まで延長

(タイ)

バンコク発

2021年07月28日

タイ政府は7月20日の閣議において、2005年非常事態令に基づく措置の適用を8月1日から2カ月延長することを承認。7月23日に官報で公表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。これまで非常事態令に基づいて発令した措置や布告の効力を9月30日まで延長する。2020年3月の発令以来13回目の延長措置となる。

公示内容によると、政府は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、医療体制の強化、家庭や職場での隔離システムの構築、人流を抑制するための移動制限など、さまざまな規制措置を実施している。さらに、新型コロナウイルス感染による重症化および死亡する患者を減らすため、ワクチン接種の迅速化や効率的なワクチンの調達など、国家の課題として取り組んでいる。

そのような状況下、特にデルタ型変異株が急速に広がり、バンコクやその周辺地域、および全国の多くの県で、感染者が継続的かつ急速に増加している。従って、国民の健康の保障、および国の医療体制の維持、疾病管理などにおいて集中的な対策を維持する必要があるとの判断から緊急事態宣言を延長したとしている。

(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)

(タイ)

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