ロブスター幼生の輸出を再び禁止

(インドネシア)

ジャカルタ発

2021年07月07日

インドネシア海洋水産省は6月4日、ロブスターとカニ、ラジュンガン(小ガニ)の管理に関する海洋水産大臣規定2021年第17号PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を施行した。

同省は2020年にロブスター幼生の輸出を条件付で解禁していたが(2020年5月21日記事参照)、今回の大臣規定によりそれを再び禁止した。規定によると、国内で養殖する目的でのみロブスター幼生を捕獲でき、捕獲できるのは国内の小規模漁業者に限り、捕獲した場所と同じ州内での養殖を義務付けるなど、幼生の捕獲と養殖に関する諸条件を定めた(添付資料参照)。

また、ロブスターやカニ、ラジュンガンを捕獲する際の条件も同規定で定めた。カニとラジュンガンについては、捕獲目的(国内養殖、国内消費)によって条件が異なっている(添付資料参照)。

今回の海洋水産省の措置には、インドネシアの貴重な水産資源の1つとして、養殖を強化する狙いがあるとみられているが、養殖ロブスターなどの水産物が質量ともに安定供給できるかどうか、日本市場に輸出できるようになるかどうかについては、不明な部分が多いという見方も出ている。

(佐々木新平)

(インドネシア)

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