入国時の隔離措置制限緩和に向けた計画発表

(オーストラリア)

シドニー発

2021年07月08日

オーストラリア連邦政府は7月2日、新型コロナウイルス対策として導入している入国後の隔離措置や行動制限措置などを4段階で緩和していく計画PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を内閣で合意したことを発表した。各段階への移行は、ワクチン接種率の達成度合いによって判断する。

第1段階(現段階)の主な内容は以下のとおり。

  • 迅速なワクチン接種普及計画の実施
  • デルタ(インド)型変異株の感染拡大リスク回避のため、入国者数を現在の上限から50%減少
  • ホテル隔離措置の代替手段として、ワクチン接種済みの帰国者に自宅隔離を含む隔離措置の試験運用
  • 学生ビザ保有者、ビジネス関連ビザ保有者の入国の試験運用拡大
  • ワクチン接種証明書のデジタル認証の確立

第2段階の主な内容は以下のとおり。

  • ワクチン接種した国内居住者に対してロックダウンなどの行動制限措置を緩和
  • ロックダウンは、入院数、死亡数の急増回避のために緊急事態時のみ実施
  • 学生ビザ保有者、ビジネス関連ビザ保有者の入国を許可(入国上限数あり)。

第3段階の主な内容は以下のとおり。

  • ロックダウンを実施せず
  • ワクチン接種した国内居住者に対して全ての国内行動制限措置を免除
  • 学生ビザ保有者、ビジネス関連ビザ保有者の入国上限数を拡大
  • トラベルバブル(隔離なし相互一般渡航)の拡大

第4段階の主な内容は以下のとおり。

  • ワクチン接種者の隔離措置なしでの入国
  • ワクチン非接種者の入国上限数の撤廃(出発前と到着時に検査を実施)

(遠藤泰平)

(オーストラリア)

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