広東省、新エネ車などへの買い替え促進策を7月から実施

(中国)

広州発

2021年07月14日

中国の広東省発展改革委員会は6月29日、「広東省2021年自動車下取り行動公告外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表した。現在使用している車を廃棄、または転売して新エネルギー車などへ買い替える場合、最高1万元(約17万円、1元=約17円)を補助する。申し込み期間は7月1日から12月31日まで、財政補助資金がなくなり次第終了する。

広東省財政庁によると、自動車排出ガス規制の強化に対応するため、「国4」(注)基準以下の車が買い替えピーク期を迎えることを踏まえ、財政補助資金として8億元を支出する。申し込み期間中に広東省の自動車登録番号を持つ人が中古車の廃棄または下取りを行い、かつ同省内で指定車種の新車を購入・登録する場合、補助金の受給を申請できる。自動車登録番号の初回登録が2016年7月1日以前、かつ申請者への名義変更が2021年7月1日以前に完了している中古車が対象となる。

補助基準は以下のとおり。

  1. 中古車を廃棄し、新エネルギー車を購入する場合、1台当たり1万元、ガソリン車を購入する場合は同5,000元
  2. 中古車を下取りし、新エネルギー車購入の場合は8,000元、ガソリン車の場合は3,000元

広東省汽車行業協会の発表によると、広東省の2021年1~5月の自動車生産台数は前年同期比40.7%増の123万4,000台、販売台数も同34.2%増の126万8,100台となった。

広東省にある自動車部品メーカーの担当者は「消費自体はそれほど強くないが、外国旅行に行けない分、車に流れている消費者もいる。日系各社は今年に入って新モデルも投入しており、販売は堅調だ」と述べ、買い替え需要に伴う販売増に期待感を示した。

(注)中国の排ガス基準レベルを指す。最新の基準は「国6」

(盧真)

(中国)

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