2021年のGDP成長率見通しは6.5%

(コートジボワール)

アビジャン発

2021年07月29日

コートジボワール経済財政省が6月15日に発表した統計によると、2021年の実質GDP成長率は6.5%の見通しとなった(添付資料表1参照)。政府は「2021~2025年国家開発計画」の下で、大規模なインフラ投資や公共事業を継続していく方針を掲げている。景気刺激策の実施により、民間投資や個人消費の景気下支えで内需が拡大し、成長を後押しするとみられる。

産業別にみると、カカオを中心とする農業と石油精製部門の生産が不調となる以外は、堅調な内需を反映し、製造業、建設、エネルギー、鉱業、電気通信、運輸、小売り流通部門とも総じて好調が見込まれる(添付資料表2参照)。

需要項目別では、GDPの7割弱を占める民間消費は、雇用環境の改善に支えられ堅調に推移し、4.5%の伸びが見込まれる。政府消費は、雇用促進、教育、保健衛生、公安、厚生などの優先課題へ支出を重点配分しつつも、財政健全化に向け支出の効率化を図る取り組みから3.8%増となる。民間投資は、政府による積極的なインフラ支出、企業向け金融支援策、企業の収益性改善などがプラスに作用して11.1%増となる。特に需要が高まる製造業、サービス業における生産設備の拡張に加えて、住宅建設、鉱物資源開発を中心に海外からの直接投資も増えるとみられる。公共投資は、大型予算で積み増しされたインフラ整備や公共事業の進展で8.1%増の見通しだ。

2020年の経済は大きく減速も2%のプラス成長

過去8年にわたり高い成長が続いていたコートジボワール経済は、2020年に入って新型コロナウイルスによる外需の落ち込みやサプライチェーンの混乱、感染症対策による内需低迷で大きく減速した。実質GDP成長率は、アフリカ諸国では数少ないプラス成長を維持するものの、年初当初見通しの7.2%を大きく下回る2.0%にとどまる見込みだ。

産業別にみると、コロナ禍の影響が限定的だった農業、鉱業、エネルギー、建設、電気通信分野を除いた製造業、サービス部門は、生産コスト上昇や需要減退で軒並み不振となった。需要面では、雇用・所得環境の悪化、外出制限の影響などで民間消費が冷え込んだが、感染症対策によって政府消費は増えた。投資については、大規模公共事業やインフラ整備の継続がコロナ禍における景気の下支えに寄与した。

(渡辺久美子)

(コートジボワール)

ビジネス短信 1cc4058f9a61ae4c

ご質問・お問い合わせ

記事に関するお問い合わせ

ジェトロ海外調査企画課
E-mail:j-tanshin@jetro.go.jp

ビジネス短信の詳細検索等のご利用について

ジェトロ・メンバーズ

メンバーズ・サービスデスク(会員サービス班)
E-mail:jmember@jetro.go.jp