湖北省、武漢市の最低賃金を2,010元に引き上げ

(中国)

武漢発

2021年07月29日

中国・湖北省政府は7月21日、9月1日から武漢市中心部14地区の最低賃金を月額1,750元(約2万9,750円、1元=約17円)から2,010元に、パートタイム労働者の最低時給を18元から19.5元に引き上げると発表した。改定は2017年11月以来、4年ぶりとなる。また、武漢市郊外の4地区ならびに襄陽市の2地区、宜昌市の5地区で、最低賃金を1,500元から1,800元に、パートタイム労働者の最低時給を16元から18元に引き上げる(注)。

なお、上記の月額最低賃金には、時間外労働に対する賃金や夜勤、高温・低温下での労働、また地下や有毒・有害といった特殊環境下での労働に対する手当は含まれていない。

今回の改定で、湖北省武漢市の最低賃金は、上海市や北京市、広東省、天津市、江蘇省、浙江省などとともに、2,000元超となる。

現地メディアは、今回の最低賃金改定について「(最低賃金の)調整幅は大きくないが、低賃金の労働者とその家族の基本的な生活を保障するもので、企業の負担する人件費を大幅に上昇させたり、継続的な発展に影響を及ぼしたりすることはない」との見方を伝えている(武漢発布7月22日)。

(注)湖北省における各地域の最低賃金については、湖北省政府の通知外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。

(片小田廣大)

(中国)

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