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6月のCPIは前年同月比17.5%、上昇傾向続く

(トルコ)

イスタンブール発

2021年07月19日

トルコ統計機構(TUIK)の発表(7月5日)によると、6月の消費者物価指数(CPI外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)上昇率は市場予測を上回る前年同月比17.53%となり、前年第4四半期(10~12月)からの上昇傾向が続いている。国内生産者物価指数(D-PPI外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)上昇率も、通貨トルコ・リラ安と国際的な商品価格上昇の影響を受け、同42.89%と高い伸びを記録した。

6月のCPIでは、食品や耐久消費財など主要商品の上昇が著しかった。最大の構成比(23.29%)を占める食品・飲料は、食肉(赤肉)など未加工食品の上昇が押し上げるかたちで、前年同月比20%近い上昇となった。主要商品項目では、6月に新型コロナウイルス対策の行動制限が緩和されたことやリラ安の影響もあり、衣料品・靴、耐久消費財などほぼ全体で価格上昇が見られた。サービス部門でも、ホテル・レストランや、遊興関連を含むその他のサービス、賃貸に上昇がした。他方、5月に著しく上がった運輸の上昇は鈍化した。

D-PPI上昇率も、リラ下落の影響に加え、原油と国際商品価格の上昇と需給逼迫もあり、前年同月比42.89%となり、5月の同38.33%からさらに上昇率が伸びている。特に鉄鋼など基礎金属、石炭・石油精製、化学品、木材、プラスチックなど中間財の価格上昇が著しい。

トルコ中央銀行のカウジュオール総裁は4月29日の講演外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、2021年末のインフレ(CPI上昇率)予測を9.4%から12.2%に引き上げる一方で、インフレが4月(前年同月比17.14%)をピークに低下するとの見解を示した。CPI上昇率は、5月(16.59%)には期待どおり抑制傾向が見られたが、6月に予想以上に上昇したことで、市場からは通年で20%超の懸念も出ている。また、TUIKの発表と同時に発表された独立調査機関のENAグループの調査によると、6月のCPIは前期比3.28%上昇したとしており、2021年3月時点と同様に(2021年4月14日記事参照)、公式統計の同1.94%と乖離が見られる。

(中島敏博)

(トルコ)

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