上半期の自動車生産台数、前年同期比39.3%増の84万台

(タイ)

バンコク発

2021年07月28日

タイ工業連盟(FTI)は7月22日、6月の自動車生産台数が前年同月比87.2%増の13万4,245台だったと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(添付資料表参照)。生産材料不足により、前月比では4.2%減少した。全体の44.4%を占める国内販売向けが2.1倍の5万9,671台、55.6%を占める輸出向けが74.3%増の7万4,574台となった。部門別では、乗用車が92.7%増の4万9,714台、ピックアップトラックなどの商用車が84.2%増の8万4,531台だった。

2021年1~6月累計では、前年同期比39.3%増の84万4,601台だった。輸出向けが40.4%増の48万6,237台、国内販売向けが38.0%増の35万8,364台となった。部門別では、乗用車が29.9%増の29万6,977台、商用車が45.1%増の54万7,624台だった。

FTIは2021年の通期見通しについて、輸出向け生産を75万台から80万~85万台に上方修正し、国内販売向けの生産を75万台に維持した結果、通期生産見通しを期初の150万台から、155万~160万台に上方修正した。

6月の国内販売台数は前年同月比15.1%増の6万1,758台、1~6月累計では前年同期比13.6%増の37万3,193台となった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大第3波を抑制するための各種規制による購買力の低下や、金融機関のローン審査厳格化、生産材料不足が国内販売に悪影響を与えている。

6月の輸出台数は前年同月比65.9%増の8万3,022台で、前月比でも4.5%増加した。完成車の輸出額は68.5%増の493億バーツ(約1,676億2,000万円、1バーツ=約3.4円)だった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は、97.1%増の711億バーツだった。

1~6月累計では、完成車の輸出台数は、前年同期比35.1%増の47万3,489台で、輸出額は44.0%増の2,707億バーツとなった。完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は48.3%増の4,040億バーツだった。

(高谷浩一、トンワニッチャノッパクン・ニチャーパッタラ)

(タイ)

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