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第1四半期のGDP成長率は前期比マイナス0.3%、前年同期比マイナス2.1%

(チェコ)

プラハ発

2021年06月04日

チェコ統計局の6月1日の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、2021年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率(季節調整済み)は前期比マイナス0.3%で、前期(2020年第4四半期)の0.6%からマイナスに転じた。一方、前年同期比ではマイナス2.1%と、前期のマイナス4.8%から減少幅が縮小した。

需要項目別にみると、民間最終消費支出が前期比0.2%減で、2.2%減となった輸出とともに成長を抑制した。前年同期比では、民間最終消費支出が6.1%減と大幅に減少、寄与度はマイナス3.2ポイントで、最大のマイナス要因になった。特に、半耐久財とサービスへの支出が減少している。また、国内総資本形成は予測を上回る在庫の増大により〔統計局発表を受けてのチェコ国立銀行(中央銀行)の同日付コメント外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕前年同期比3.8%増とプラスに転じた。これは、主として製造業の在庫増大によるものだ。ただし、総固定資本形成は3.6%減となり(寄与度:マイナス1.3ポイント)、民間最終消費支出とともにマイナス要因となった。ここでは、特に輸送機器、機械設備への投資が低下したと統計局は指摘している。一方、輸出は4.3%増大し、外需全体(純輸出)でプラス成長に0.4ポイント寄与した。特に、電子・光学機器、電気機器の輸出が増大した。また、輸入も5.6%増となったが、これには前述の在庫増大が影響している、と中銀は分析している。主として、電気機器、および自動車部品の輸入増大が顕著にみられた(添付資料表1参照)。

産業別では、小売り・卸売り、ホテル、レストラン、運輸部門が前期比0.1%減、前年同期比12.2%減と依然として減少傾向にある。しかし、2021年4月12日の非常事態解除後(2021年4月9日記事参照)、小売り・サービス業に関しては5日10日、ホテルは同19日、レストランは同31日に営業禁止が完全に解除されたことから、第2四半期には大幅な上昇が期待される。また、製造業は前期比1.0%増で、前期から1.3ポイント低下したが、半導体チップの不足や原料価格の高騰など向かい風の要素が重なる状況で、プラスを保持する健闘をみせた。製造業の前年同期比では3.0%増となり、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年は第1四半期以降マイナス成長が続いていたが、2019年第4四半期以来のプラス成長となった(添付資料表2参照)。

中銀は、2021年第2四半期も新型コロナウイルス感染症のパンデミックがもたらした経済的影響が部分的に継続するものの、2021年後半には小売り・サービス業の営業再開に加えて、産業の円滑な機能の回復により持続的な成長に移行するとみている。同行は5月6日に発表した経済予見通しの中で、2021年通年のGDP成長率は1.2%、2022年には4.3%に達すると予想している。

(中川圭子)

(チェコ)

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