韓国貿易委員会、中国とオーストラリア製の水酸化アルミニウムのAD調査開始決定

(韓国、中国、オーストラリア)

ソウル発

2021年06月24日

韓国産業資源部は6月17日、貿易委員会を開催し、中国とオーストラリア製の水酸化アルミニウム一般製品に関するアンチダンピング(AD)調査の開始を決定した。調査の概要は以下のとおり。

1.申請者:KC

2.申請日:2021年4月20日

3.調査対象品目:水酸化アルミニウム一般製品(Aluminum Hydroxide)

(1)品目の詳細

化学式AI(OH)3を持つ白色、パウダー状態のアルミニウム水和物として平均粒子径(Dp50)が45マイクロメートル以上、白色度95未満の水酸化アルミニウム一般製品。ただし、アルミナ(AI2O3)製品や水酸化アルミニウム特殊製品(微粒子、超微粒子)の生産に使用される原料は除く。

(2)関税品目分類(HSK):2818.30.9000

4.調査対象期間:

(1)産業被害:2018年1月1日~2020年12月31日

(2)ダンピングマージン:2020年7月1日~2020年12月31日

5.調査対象者:国内生産者、輸入者、需要者、流通業者、海外供給者(中国のChalco社、Yantai Jintai社、オーストラリアのAlcoa社の3社)

6.今後の予定:予備調査(3カ月間、2カ月の延長可能)と本調査(3カ月間、2カ月の延長可能)を実施した後、ダンピングの事実認定と国内産業への被害を最終判断する予定(調査開始後10カ月以内)。

また、貿易委員会では上記のほか、韓国化学繊維協会が申請中の中国製ポリエステル長繊維(HSK5402.47.9000)AD調査の予備判断と、コーロンインダストリー、SKC、暁星化学、和承ケミカル、東レ先端素材の各社が申請中の台湾、タイ、アラブ首長国連邦(UAE)製のPETフィルム(HSK3920.62.0000および3920.69.0000)AD調査の公聴会も併せて行われた。

(当間正明)

(韓国、中国、オーストラリア)

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