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新型コロナ流行地域の工業団地、操業再開が難航

(ベトナム)

ハノイ発

2021年06月01日

ベトナムで新型コロナウイルス流行地域となっている北部バクザン省では、300社以上が操業休止を余儀なくされている。同省は5月25日、閉鎖中の工業団地内の工場操業再開を段階的に認める方針を示したが、再開には厳格な感染防止措置が必要なため、5月30日時点で許可を得たのは10社にとどまる。

バクザン省は感染者の増加に伴い、5月18日から工業団地4カ所を閉鎖(2021年5月25日記事参照)。これにより、同省の工業生産は1日当たり2兆ドン(約96億円、1ドン=約0.0048円)の損失が推定されている。同省は25日付で工場団地の生産活動再開に関する通知(213/KH-UBND)を発出。再開条件として、労働者の行動範囲を制限するため、工場内に宿泊施設を設けるか、寮を手配して従業員を宿泊させることなどを明示した。

第1段階として8社の安全基準評価を完了し、28日から操業再開を許可する計画を示した。一方、地域間の移動制限によって、労働者を工場に送り込む車を手配できないなどの問題が散見され、同日中に再開できたのは台湾フォックスコンのサプライヤー2社のみだった。29日から30日にかけて新たに8社が操業を再開したが、本格的な稼働には程遠い状況だ。特に、多数の従業員が宿泊できるスペースを有する企業は限られ、再開に向けた障害となっている。健康・衛生管理やコスト面での負担も大きく、企業からは条件緩和を求める声が上がっている。

隣接するバクニン省も、5月26日付でバクザン省と同じく厳格な操業条件を定めた通知(56/TB-UBND)を出しており、企業は対応を迫られている。正常稼働までの時間が長引くことで、サプライチェーンへのさらなる影響が懸念される。

両省では、労働者用の宿泊施設として、それぞれ学校や軍施設を一時的に活用することも検討中だ。また、政府はワクチン優先接種対象に工業団地の労働者を追加し、状況の改善を図っている。これを受け、バクザン省では5月27日から30日にかけて、工業団地の労働者5,566人にワクチンを接種した。

5月30日夕段階の報告では、4月27日以降の市中感染者はベトナム全土で4,034人となった。そのうち、バクザン省2,118人、バクニン省804人で、両省が7割を占める。

(庄浩充)

(ベトナム)

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