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新型コロナ第4波、北部を中心にサプライチェーンへの影響も

(ベトナム)

ハノイ発

2021年05月25日

ベトナム保健省によると、4月下旬以降の新型コロナウイルス第4波の市中感染者が、5月22時点で2,000人を超えた。ベトナム北部を中心に、第1~3波を上回る勢いで感染拡大が続いている。感染対策措置が厳格化されることで、工場の稼働などサプライチェーンにも影響を及ぼしている。

5月24日夕刻の報告では、4月27日以降の市中感染者はベトナム全土で2,348人となった。そのうち、北部のバクザン省は1,024人、バクニン省は505人と感染が拡大している。両省では、5月第2週から感染地区の隔離措置などを順次適用している。バクザン省は、工業団地内で集団感染が起きたことを受け、5月18日から4カ所の工業団地の閉鎖に踏み切った。対象の工業団地は、バンチュン工業団地、クアンチャウ工業団地、ディンチャム工業団地、ソンケー・ノイホアン工業団地。中国系や韓国系、台湾系などの外資企業が多く入居するほか、日系も20社近くが工場を構えている。同省の隣のバクニン省およびタイグエン省に製造拠点を持つ韓国サムスン電子のサプライヤー、米国アップル向けの製造を担う中国の立訊精密工業(ラックスシェア)も含まれる。これらの工場の稼働が止まることで、関連のサプライチェーンにも混乱が起きている。工業団地の再開は、バクザン省が感染状況を踏まえて判断する見通しだ。

また、バクザン省とバクニン省を中心に感染地区の社会隔離措置が講じられていることを受け、地区や省をまたがる移動にも影響が出ている。感染地区周辺の企業では、工場は稼働可能でも、制限下の地区から従業員が出勤できないという問題に直面している。運転手に対する感染対策の徹底を受け、物流に支障が生じる事例も報告されている。

政府は工場団地内での感染拡大を危惧しており、周辺の省・市の工業団地入居企業に対して、従業員へのPCR検査実施を要請する事例が増えている。ブー・ドク・ダム副首相は5月21日、新型コロナウイルス感染対策会議の場で、バクニン省とバクザン省の感染対策を徹底するとともに、主要な外資企業のサプライチェーンへの打撃を軽減するよう、保健省などの関連機関に要請した。

(庄浩充)

(ベトナム)

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