バンコク都、新型コロナ対策の規制措置を6月14日まで延長

(タイ)

バンコク発

2021年06月01日

タイのバンコク首都庁(BMA)は5月31日、バンコク都内における新型コロナウイルス対策の規制措置である施設閉鎖指令(公示第31号)を公表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。従来の規制措置(2021年5月17日記事参照)を延長する決定となり、同措置は6月14日まで有効となる。

バンコク都は当初、厳格な感染防止対策の下で博物館やタイマッサージ店など5種類の施設について営業を許可する方針を固めていたが、新型コロナウイルス状況管理センター(CCSA)の許可が得られず、施設閉鎖措置の延長を決定した。CCSAは現時点で施設の閉鎖を延長した理由を明かしていない。

タイ国内では、4月1日に始まったとされる新型コロナウイルス感染第3波の影響が継続し、新規感染者の増加に歯止めがかかっていない。タイ中央銀行(BOT)は5月31日、4月の経済指標を公表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。BOTによると、貿易相手国の需要回復のため商品輸出額は前月と比較して改善したものの、感染第3波の影響から、個人消費や民間投資などの国内需要が低迷。外国人観光客数も政府の規制の影響などを受け、依然として落ち込みが大きい。

(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)

(タイ)

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