5月の自動車生産台数、前年同月比2.5倍の14万台

タイ工業連盟（FTI）は6月24日、5月の自動車生産台数が前年同月比2.5倍の14万168台だったと発表した（添付資料表参照）。前月比では34.3％増加したが、新型コロナウイルス感染発生前の2019年5月と比べると22.7％減少した。全体の42.0％を占める国内販売向けが2.9倍の5万8,884台、58.0％を占める輸出向けが2.3倍の8万1,284台となった。部門別では、乗用車が2.2倍の4万4,400台、ピックアップトラックなどの商用車が2.7倍の9万5,768台だった。

2021年1～5月累計では、前年同期比32.9％増の71万356台だった。輸出向けが35.6％増の41万1,663台、国内販売向けが29.4％増の29万8,693台となった。部門別では、乗用車が21.9％増の24万7,263台、商用車が39.7％増の46万3,093台だった。

5月の国内販売台数は、前年同月比38.4％増の5万5,942台となったが、新型コロナウイルス感染拡大の第3波による経済不安や金融機関のローン審査厳格化で、前月比では3.8％減と落ち込んでいる。新型コロナウイルス感染発生前の2019年5月に比べると35.8％減少した。1～5月累計では、前年同期比13.9％増の30万8,221台となった。

輸出相手国の販売が増加し、5月の輸出台数は前年同月比2.7倍の7万9,479台となった。前月比では50.3％増加したが、2019年5月に比べると16.6％減少した。完成車の輸出額は2.8倍の484億バーツ（約1,694億円、1バーツ＝約3.5円）だった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は2.9倍の719億バーツだった。

1～5月累計では、完成車の輸出台数は前年同期比29.9％増の39万467台で、輸出額は39.5％増の2,214億バーツとなった。完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は40.9％増の3,329億バーツだった。

（高谷浩一、トンワニッチャノッパクン・ニチャーパッタラ）