タミル・ナドゥ州、ロックダウンを6月21日まで延長も、一部制限はさらに緩和

(インド)

チェンナイ発

2021年06月17日

インド南部タミル・ナドゥ(TN)州は6月13日、現在講じられている活動制限を延長する通達PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を出した。6月14日午前6時までとされていた活動制限(2021年6月8日記事参照)は、6月21日午前6時まで延長されたが、制限措置は一部緩和された。

企業運営にかかる主な変更点は以下のとおり。ただし、感染拡大が収まっていないTN州11県(コインバトール県など、主に州西部および中部沿岸部)では、活動制限の緩和がより限定的で、以下の3点は引き続き禁止される(注1)。

  • 既に操業許可されている以外の工場は、勤務する従業員が通常の33%以下であれば操業可能。
  • 工場への通勤については、「eパス(許可証)」の取得と従業員証を携行した上で、従業員が所有する二輪車による通勤が可能(これまでは、工場を操業する法人が手配した四輪車のみ使用可能))。
  • IT企業などでは、従業員が通常の20%を越えない範囲で出勤可(これまでは出勤不可)。

TN州の1日当たりの新型コロナウイルス新規感染者数は、5月21日の3万6,184人をピークに減少傾向が続き、6月15日には1万1,805人となった。また、TN州のアクティブ患者数(注2)は5月27日の31万3,048人をピークに減少傾向が続き、6月15日には12万5,215人となった。

(注1)TN州は38の県(英語表記:District)から構成される。チェンナイおよびその周辺の県は、緩和がより限定的な11県に含まれない。詳細は、通達を参照されたい。

(注2)感染者数から回復者数と死者数を除いた数。

(浜崎翔太)

(インド)

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