タミル・ナドゥ州、ロックダウンを6月14日まで延長し、一部制限を緩和
(インド)
チェンナイ発
2021年06月08日
インド南部タミル・ナドゥ(TN)州は6月5日、現在講じられている活動制限を延長する通達を出した。6月7日午前6時までとされていた活動制限(2021年6月3日記事参照)は、6月14日午前6時まで延長されたが、制限は一部緩和された。
主な変更点は以下のとおり。感染拡大が収まっていないTN州11県(コインバトール県など、主に州西部および中部沿岸部)では、活動制限の緩和はより限定的だ(注1)。
- 独立店舗型の食料品店は、午前6時から午後5時まで、営業可能。
- 野菜・花・果物を販売する露店は、午前6時から午後5時まで、営業可能。
- 政府庁舎は、勤務する従業員が通常の30%以下であれば開庁可能(登記所も利用可能)。
- 警備・不動産管理・家事サービスは、「eパス(許可証)」を取得することで、提供可能(注2)。
- 自動車整備店・部品の販売店などは、午前6時から午後5時まで、営業可能(注2)。
- タクシーは運転手を除いて3人(オートリキシャは同2人)までの利用に限られ、乗客自身による「eパス」取得が必要(注2)。
TN州の1日当たりの新型コロナウイルス新規感染者数は、5月21日の3万6,184人をピークに減少傾向が続き、6月6日には2万421人まで減少している。また、TN州のアクティブ患者数(注3)は5月27日の31万3,048人をピークに減少に転じ、6月6日には24万4,289人となっている。
(注1)TN州は38の県(英語表記:District)から構成される。チェンナイおよびその周辺の県は、緩和がより限定的な11県に含まれない。詳細は通達を参照されたい。
(注2)緩和がより限定的な11県においては禁止。
(注3)感染者数から回復者数と死者数を除いた数。
(浜崎翔太)
(インド)
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