青島市でボアオアジアフォーラムの健康分野イベント開催

(中国、日本)

青島発

2021年06月10日

中国山東省青島市で6月1~4日、ボアオアジアフォーラムと山東省政府の共催で、第2回グローバル健康フォーラムが開催された。リアルとオンラインを合わせて40カ国・地域から2,800人以上の専門家や政府要人、企業関係者が参加し、世界の衛生事業の発展や健康産業分野での連携推進といったテーマで関連イベントが開催された。

フォーラムでは、33の分科会、協力プロジェクト調印式、産業投資サロンを含む15の重要イベントが行われた。うち「第2回日中新時代健康フォーラム」には自民党の二階俊博幹事長がオンラインで参加。ビデオメッセージを通じて「日本の介護サービスは日本の優れた医療コンテンツであり、中国で活用してほしいもの」と紹介した。

併催のグローバル健康博覧会には、先端医療設備や生物医薬、健康管理、福祉・介護などの分野から176の企業・団体が出展し、来場者は4万人に上った。ジェトロは養老・介護分野15社の日本企業からなるジャパンパビリオンを設置した。先進的な衛生概念や特有の技術・作り込みに基づく介護用品・機器、IT技術を利用した養老管理システムが好評を得た。

5月発表の「第7回全国人口調査」によると、2020年の山東省の60歳以上人口は2,122万1,000人、65歳以上人口は1,536万4,000人で、60歳以上と65歳以上の人口比率は2010年に比べて、それぞれ6.2ポイント、5.3ポイント上昇した。高齢化の進展に伴い、医療・介護分野のニーズも拡大・多様化が予測される。

写真 ボアオアジアフォーラム理事会の李保東秘書長にジャパンパビリオンを紹介(ジェトロ撮影)

ボアオアジアフォーラム理事会の李保東秘書長にジャパンパビリオンを紹介(ジェトロ撮影)

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

(董玥涵)

(中国、日本)

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