「618セール」、京東は過去最高の売り上げを更新

(中国)

上海発

2021年06月28日

電子商取引(EC)大手の京東(JD)は、6月1日から6月18日までのECのビッグセール「618セール」の注文額が3,438億元(約5兆8,446億円、1元=約17円)、前年(2,692億元)の27.7%増となり、過去最高額を更新したと発表した(2020年7月1日記事参照)。

消費者がセール期間中に京東で注文した商品のうち、単価が高い商品は携帯電話、エアコン、ノートパソコン、冷蔵庫、液晶テレビなどの電器製品、注文量が多かった商品はビスケット、ケーキ、乳製品、ティッシュペーパー、調味料、スナックなどだった。また地域別では、広東省、北京市、江蘇省、山東省、上海市などで注文額が多かった。

輸入商品の人気も高く、6月18日午前10時時点で、京東輸入スーパーの売り上げは前月比11倍で、品目別では、ゲーム機(前年同期比4倍)、化粧品(27倍)、ペット食品(2.1倍)、浄水器(2.45倍)などとなった(「中国新聞網」6月19日)。

一方、アリババが運営する淘宝(タオバオ)、天猫などはセール期間中の販売額を公表していないが、淘宝のライブコマースによる販売額は開始後1時間半で20億元で、セール期間中の人気KOL(キーオピニオンリーダー)の売り上げは、李佳琦氏が850万点、27億元、薇娅氏が620万点、22億元と推定されている。

また、天猫は、今回初めて炭素排出量についても言及しており、システムのエネルギー効率や物流の見直しなどによって、注文1件当たりの炭素排出量が前年比17.6%減少したと発表した(「捜狐網」6月19日)。

(尹世花)

(中国)

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