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中国TCLがトルコでスマートフォンの生産を開始

(トルコ)

イスタンブール発

2021年06月14日

トルコの国営アナドル通信(6月2日付)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、中国の大手電気機器メーカーTCLが6月、トルコのコチ財閥の家電メーカーのアルチェリッキとともにトルコ北西部テキルダー県にスマートフォン工場を設立し、スマートフォンの生産を開始した、と報じた。TCLは、中国のオッポ(OPPO)、シャオミ(Xiaomi)、ビーボ(VIVO)、テクノモバイル(Tecno Mobile)、リアルミー(Realme)、韓国のサムスン電子に次いで、2020年末以降にトルコ国内でスマートフォンの生産を開始した7番目のスマートフォンメーカーとなった。

TCLトルコのセルハン・トゥンジャ社長は、現在の年間生産能力は45万台だが、2022年には100万台にすることが目標とした。TCLは、現時点でSKD(セミノックダウン)生産(注1)を行っているが、段階的にCKD(コンプリートノックダウン)生産(注2)を目指している。2021年末までに、TCLの4つのモデルがトルコで生産されるとしている。

トルコ政府は、2020年12月にスマートフォンの生産への投資を誘致する目的で、国内への投資について、インセンティブ(注3)を享受する企業を対象に、SKD生産のためのパーツの輸入規制を緩和した。それにより、サムスン電子はトルコ家電メーカーのアトゥマジャと協力してトルコでの組み立て生産を開始し、オッポはイスタンブール県トゥズラ市でトルコ初のCKD生産の工場を設立した。シャオミは3,000万ドルを投資し、イスタンブール県アヴジュラル市に年間500万台の生産能力を持つ工場を設立した。 テクノモバイルは3,500万ドルを投資してイスタンブール県ペンディク市に、ビーボは2,500万ドルを投資してコジャエリ県ゲブゼ市に工場を設立した。リアルミーも、2021年5月にトルコで生産を開始したと発表した。

多くの企業がトルコで生産を開始した背景には、スマートフォンメーカーを誘致するための規制緩和以外に、価格が200ドル以下の海外生産のスマートフォンに対する厳しい輸入規制や、年間販売台数が1,000万台以上と国内のスマートフォン市場に活気があること、通貨リラ安の影響による労働コストの低下に加え、中国と米国の貿易摩擦の影響により、中国のスマートフォン企業が生産地と販売先を多様化したかったことなどがあるとみられている。

(注1)SKD生産は、部品単位で輸送して現地で組み立てるノックダウン生産の一種で、ある程度まとまった部品(モジュールなど)単位で輸送し組み立てる生産方式のこと。

(注2)CKD生産は、同様に部品単位で輸送して現地で組み立てるノックダウン生産の一種で、より細かく分解された部品(アッセンブリーなど)単位で輸送し組み立てる生産方式のこと。

(注3)トルコのインセンティブ制度は、企業の投資の大きさに比例し、投資額によって支払利息補助の期間や免税割合が異なる。

(エライ・バシュ)

(トルコ)

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