韓国政府、国内11社を初の「水素専門企業」に選定

(韓国)

ソウル発

2021年06月09日

韓国の産業通商資源部は6月1日、「水素経済の育成および水素安全管理に関する法律」(2021年2月9日記事参照)に基づく「水素専門企業」として11社を選定した。

1.モビリティ分野

(1)ユハン精密 燃料電池用セパレータ

(2)ジェイエヌティージー 燃料電池用ガス拡散層

(3)ガードネック 電解質膜固定用フィルム

2.充填(じゅうてん)分野

(1)イーエムソリューション 充填所の構築および設計

(2)デハ 水素充填所コンプレッサー

3.燃料電池分野

(1)斗山フューエルセル 発電用燃料電池

(2)ボムハンフューエルセル 家庭・ビル用燃料電池

(3)エスフューエルセル 家庭・ビル用燃料電池

(4)ジフィロス 燃料電池インバーター

(5)ハイエアコリア 燃料電池モジュール

4.生産貯蔵分野

(1)ウォニルティアンドアイ 水素改質装置、水素吸蔵合金

「水素専門企業」に選定されることにより、(1)技術開発および事業化支援として、技術開発支援、試作品製作費用、試験費用、国内特許登録料など、(2)金融および人材支援として、融資の際の優遇金利の適用、水素経済およびエネルギー新産業ファンドなどを通じたファンド支援、(3)販路および広報支援として、海外マーケティング支援、市場調査支援をそれぞれ享受することが可能。

韓国政府は、水素専門企業育成計画として、2025年までに100社、2040年までに1,000社の育成を目標とし、毎年300億ウォン(約30億円、1ウォン=約0.1円)規模の研究開発(R&D)支援を行っていくとしている。

(当間正明)

(韓国)

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