ジュネーブ国際モーターショー、2022年の開催決定

(スイス)

ジュネーブ発

2021年06月07日

スイスのジュネーブ国際モーターショー(GIMS)を主催する国際オートサロン財団は5月27日、2022年のGIMSを2月19~27日にパレクスポ展示場で開催することを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、出展者の登録を開始した。開幕に先立つ2月17、18日にはプレス向けに会場の様子を公開するプレスデーも計画している。

主催者によると、91回目の開催となる同モーターショーは、これまでとは大幅に異なって進化したものとなるという。GIMSは新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年(2020年3月3日記事参照)、2021年と2年連続で開催中止に追い込まれており、赤字の補填(ほてん)とともに経営安定のため開催権を展示会場パレクスポの運営事業者へ売却することも検討されていた(2020年7月2日記事参照)。その後、開催権の売却は回避され、国際オートサロン財団によって再開されることとなった。

新型コロナウイルス感染拡大以降、国際的なモーターショーは中止またはオンライン開催へ変更を余儀なくされてきた。5月28日付「トリビューン・ド・ジュネーブ」紙によると、2021年にリアルで開催されるモーターショーは、4月に開催された上海モーターショーと9月に予定されているミュンヘンモーターショーのみで、両者もオンラインでの発表や電話によるプレス懇談など新たな形態を模索してきた。新型モデルの発表など1世紀以上にわたって特色ある自動車ショーとして知られてきたGIMSも、どのようなコンセプトでの開催となるかが注目される。

(和田恭)

(スイス)

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