新型コロナの影響で、ジュネーブモーターショー2021年も中止に

(スイス)

ジュネーブ発

2020年07月02日

ジュネーブ国際モーターショー(GIMS)を主宰する国際オートサロン財団は6月29日、2020年に続き、2021年もGIMSを開催しないと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

同財団が行ったGIMS出展各社へのアンケートでは、自動車業界は現在厳しい状況にあることから、事業の立て直しのための時間が必要なため、大半の企業が2021年のGIMSには参加せず、2022年の開催を望むと回答した。また、現在の感染状況を踏まえれば、60万人以上の来場者と1万人のマスコミが参加するイベントを、来春開催できる見通しは立たないとみられる。なお、GIMSの経済効果は2億スイス・フラン(約220億円、CHF、1CHF=約110円)と見積もられている。

2020年3月、新型コロナウイルスの影響でGIMSが中止になった(2020年3月3日記事参照)直後、同財団はジュネーブ州に対してイベントキャンセルに伴う経済損失に対する財政支援を求めた。州政府は6月初旬、次回の開催準備経費も含め、1,680万CHFの融資を承認したが、この融資には2021年6月までに100万CHFの返済を行うことが条件として付されていた。これは、事実上2021年のGIMS開催を条件とするものであったため、同財団は州の融資を受けなかった。そのため同財団は、GIMSの継続的な開催を可能とするために、GIMSの開催権を展示会場であるパレクスポに売却することが望ましいとしている。

(和田恭)

(スイス)

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