中銀、2021年のGDP成長率見通しを4.0%に上方修正
(韓国)
ソウル発
2021年06月01日
韓国銀行(中央銀行)は5月27日に発表した経済見通しで、2021年の実質GDP成長率見通しを4.0%に上方修正した(注、添付資料表参照)。
上方修正の理由について韓国銀行は、世界的な景気回復によって輸出と設備投資の好調が続き、民間消費も改善傾向がみられるためとしている。
需要項目別には以下のとおり。
- 民間消費:家計心理が回復する中で、所得不振が和らぎ、回復が続く見通し。
- 設備投資:IT部門が高い伸びを維持し、非IT部門も改善、堅調に推移する見通し。
- 建設投資:景気回復に伴い、建設着工の増加に支えられ、徐々に回復する見通し。
- 輸出:主要国の生産活動の再開、IT景気の持続などに支えられ、好調さを維持する見通し。
雇用については、対面サービス部門の不振や製造業の業況も徐々に改善し、2021年の就業者数は14万人増加する見込みだ。
2022年も実質GDP成長率3.0%と、経済成長が続くとしている。
(注)前回(2月25日時点)の2021年実質GDP成長率見通しは3.0%。
(当間正明)
(韓国)
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