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顔認証による航空機搭乗手続きの試験的運用を開始

(ブラジル)

サンパウロ発

2021年06月22日

ブラジルのインフラ省と連邦データ処理公社(SERPRO、注)は6月15日付のそれぞれの公式サイトにて、主要都市を結ぶ路線として需要の高いサンパウロ州のコンゴーニャス空港とリオ・デ・ジャネイロ州のサントス・ドゥモン空港間で、顔認証のみでの搭乗手続きを試験的に開始したと発表した。

顔認証システムでの本人確認により、搭乗券と身分証を提示することなく航空機に搭乗する事が可能になる。顔認証システムを用いた搭乗手続きの試験的導入はアズール航空の一部の便に限定し、対象は希望者のみとしている。

今回の試験的運用は「100%デジタルの搭乗と安全」と名付けられ、空港の搭乗手続きの効率化および迅速化と、安全性の向上が目的だ。運用コストの削減、待機時間の短縮、出発ラウンジや航空機までの到着時間の短縮などにつながるかどうかといった指標で効果が測定される。インフラ省とSERPROの同15日付プレスリリースによると、顔認証システムを利用することにより、人と人との接触機会が減少するため、新型コロナウイルス対策にもなるという。

この仕組みには、ブラジルのテクノロジー企業で自動改札機などの開発技術を有するdigicon、フランスの多国籍テクノロジー企業IDEMIA、空港での搭乗手続き用の技術を提供するブラジルのスタートアップ企業PACERが開発に携わっている。今回の顔認証システムは、空港公団(Infraero)とアズール航空の協力により導入されることになった。

今回の試験的運用には、経済省の行政手続き簡素化・​管理・デジタル政府局も関与している。ブラジル政府は2020年4月に「デジタル政府戦略2020-2022」を施行させており、今回の取り組みが試験的運用から本格実装されることになれば、同戦略の成果の1つに位置付けられることが見込まれる。

(注)連邦データ処理公社(SERPRO)は、デジタル・ソリューションを通じて国家と社会をつなぐ解決策を提供する国営企業。貿易統合システム(siscomex)のほか、デジタル交通省(CDT)や政府ポータル(gov.br)の開発実績を有する。

(古木勇生)

(ブラジル)

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