5月の自動車生産・輸出・販売、新型コロナの反動で増加

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2021年06月08日

アルゼンチン自動車製造業者協会(ADEFA)は6月3日、2021年5月の自動車(トラック、バスを除く)の生産台数および輸出台数を発表した。生産台数は前月比19.2%増、前年同月比7.3倍の3万4,953台、輸出台数は前月比25.7%増、前年同月比6.2倍の1万9,919台だった(添付資料図1、図2参照)。生産、輸出ともに年初来続く回復基調を維持した。前年同月比の大幅な伸びは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で前年同月は稼働日が少なかったためだ。

輸出は、全体の6割を占めるブラジル向けが引き続き好調だ。1~5月の仕向け地別の累計輸出台数をみると、ブラジル向けのほか、チリ向け、オセアニア向け、中米向けの伸びが輸出台数全体を押し上げた(添付資料表1参照)。

一方、5月の自動車の国内販売は伸び悩んだ。(別添資料図3参照)。アルゼンチン自動車販売代理店協会(ACARA)によると、5月の自動車国内販売(新車販売登録)台数(トラック・バスを含む)は、前月比31.9%減、前年同月比4.5%増の2万1,500台だった。

5月の自動車販売は、新型コロナウイルスの新規感染者の増加を受けて導入された厳しい行動制限の影響を受けた。アルゼンチンでは5月22日から30日までの期間、食料、医薬品、生活必需品の販売店を除いて対面営業が禁止されたため、その間、自動車販売代理店はアフターサービスに注力せざるを得なかったようだ。

なお、6月には自動車の小売価格の上昇が見込まれており、自動車販売には逆風となる。自動車に課される内国税〔奢侈(しゃし)税〕の課税対象となる小売価格の下限が6月1日に引き上げられたためだ。内国税は20~35%と税率が高いため、消費意欲を刺激することを狙って一部の車種の小売価格は課税対象額をぎりぎり下回って設定されている。その結果、課税対象額の下限が引き上げられると、このような車種の小売価格も引き上げられることになる。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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