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グジャラート州、GIFTシティーにインド初の国際的海運ビジネスクラスター構想

(インド)

アーメダバード発

2021年06月29日

インド西部グジャラート州の州政府海運委員会(GMB)は、インド初の国際的な海運サービスクラスターを州都ガンディナガールにあるスマートシティー「GIFTシティー」に設立する構想を進めている。6月7日付の「DeshGujarat」が報じた。同構想は2013年ごろに開始したもので、州政府最大の投資誘致イベント「バイブラント・グジャラート2017」の場でも発表されていた。

同州では従来、港湾整備が進んでおり、全インドの約4割の海運貨物を取り扱っている。しかし、香港やニューヨークといった国際的な港湾都市と比較し、明確なアイデンティティーを確立して発信できていなかったのが課題だった。グジャラート州にはこれまでGMBが整備してきたハードインフラがあるが、それを補完するソフトインフラが不足していた。このため、船舶の運用・管理、金融、仲裁といったソフト面での周辺サービス機能の整備が急務だった。この課題解決のため、GMB子会社のグジャラート港湾インフラ開発(GPIDCL)はインド初の試みとして、「GIFTシティー」に国際水準の海事クラスターを構築するとしている。

海運クラスター構想では、港湾施設、海運業、関連サービス業、州政府の監督官庁などが集積するシームレスなワンストップ窓口機能を持つエコシステムを構築する予定だ。関連業界が一堂に集積するため、近接性によるシナジー効果が発揮され、海運業のみならず、海事金融や海上保険などの関連サービス、海事仲裁協会、法律事務所、海運関連教育機関など、多様な業種間でビジネスの利便性が向上する。同クラスターには海事に特化した「紛争解決センター」(ADB)の併設も予定されている。これまで他国の国際的な仲裁センターに依存せざるを得なかった海事紛争も国内で解決できることになる。さらに、海運業全般にわたる人材教育を担う教育機関として、グジャラート海運大学の設立も予定されており、研究開発のための産官学連携を担う。

この海事クラスターの設立場所は、洗練された都市インフラと国際的な金融機関機能を必要としているため、国内唯一の国際金融サービスセンター(IFSC)であるGIFTシティーが候補地となっている。

GIFTシティーは、インド初のグリーンフィールド・スマートシティーで、良質のインフラが整備され、国際レベルの金融特区(IFSC)として金融機関が集積している(2021年4月1日付地域・分析レポート参照)。

モディ首相は2020年11月に「海運省」を「港湾・海運・水路省」と改称し、海運業のさらなる総合的な発展を企図していた(「エコノミック・タイムズ」紙2020年12月2日)。

(古川毅彦)

(インド)

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