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中国暗号資産マイニング大手、設備をカザフスタンへ移転

(カザフスタン、中国)

タシケント発

2021年06月28日

中国の暗号資産(仮想通貨)(注1)マイニング(注2)大手、ビットマイニング(BITMining Ltd.)は6月21日、四川省にある同社のマイニングマシンのうち、320台をカザフスタンに向けて発送したと発表した。同社は7月1日までに、合計2,600台のマイニングマシンをカザフスタンに移転し、稼働させる予定だ(CICION PRニュースワイヤー6月21日)。

中国では暗号資産マイニングが盛んだが、5月に国務院金融安定発展委員会が金融リスク防止・管理に向け、ビットコイン(BTC)をはじめとする暗号資産の取引とマイニングに対する取り締まりを強化。ビットマイニングは6月19日に、エネルギー規制当局から四川省にある同社のデータセンターへの電力供給を停止するという通達を受けていた。

一方、ビットマイニングも、中国国内の取り締まり強化に備え、暗号資産マイニング施設の海外移転に向けた動きをみせており、5月19日には米国テキサス州で2,574万ドル、5月24日にはカザフスタンで6,000万元(約10億円、1元=約17円)のマイニングセンター設立と運営の投資契約を結んだ。同社は今回の移転を皮切りに、中国国内のマイニング設備を海外に移転させていく計画だ。

カザフスタンは、電力が安価で供給が安定していることから、世界から暗号資産のマイニング業者が集まっている。中国とは陸続きで設備の移送も容易なことから、中国からマイニング企業の移転が増えることが予想される。なお、既にカザフスタン政府は、暗号資産マイニング産業に課税することを決めているが(2021年5月31日記事参照)、これにより外国投資が流出すると危惧する専門家もいる(カピタルKZ 5月26日)。

(注1)「仮想通貨」:2019年5月31日の資金決済法と金融商品取引法の改正により、「暗号資産」が正式の呼称になった。

(注2)マイニング(採掘)とは、仮想通貨の取引承認に必要となる複雑なコンピュータ演算作業に協力し、その報酬として新規に発行された仮想通貨を得るプロセス。マイニングマシンはその演算をおこなう機器。

(増島繁延)

(カザフスタン、中国)

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