ASEAN事務総長らミャンマーを訪問、国軍司令官らと面会

(ASEAN、ブルネイ、ミャンマー、中国)

ジャカルタ発

2021年06月08日

ASEAN議長国であるブルネイのエルワン第2外相およびリム・ジョクホイASEAN事務総長は、6月4日から5日までミャンマーを訪問し、ミンアウンライン国軍司令官兼国家統治評議会議長やその他閣僚らと面会した。今回の訪問は4月のASEAN首脳級会議で発表された「5項目の合意」(2021年4月27日記事参照)のフォローアップを目的としたもの。

各種報道によると、「5項目の合意」の中でも、特にASEAN議長特使の任命、全ての関係者との建設的対話、およびミャンマーへの人道的支援の効果的かつ適切なタイミングでの実行について、ASEANが同国をどのようにサポートできるかを議論した。エルワン第2外相は、ASEAN加盟国から推薦を受けた特使候補を提示したほか、女性や子供、外国人を含む政治的に拘束された人々の釈放を要求した。ミン国軍司令官は「事態が平常化した際には総選挙を実施する」と会談で発言したとされているが、ASEAN側からの要求にどのように回答したかは不明だ(チャンネル・ニュース・アジア6月5日)。

なお、6月7日から8日にかけて、ASEAN・中国特別外相会合が中国の重慶市で開催された。会合は「ASEANと中国の長期的で実質的な関係を再確認するためのもの」(シンガポール外務省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)だが、報道によると、ミャンマー情勢について議論したほか、南シナ海での情勢についても議論するという(「ストレーツ・タイムズ」紙6月7日、ロイター通信6月8日)。

(上野渉)

(ASEAN、ブルネイ、ミャンマー、中国)

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