劇場版「鬼滅の刃」、全米週末興行ランキングで1位

(米国)

ロサンゼルス発

2021年05月07日

米国映画興行成績分析サイトのボックス・オフィス・モジョは5月2日、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(4月23日米国公開)が、公開2週目にして全米週末興行ランキングで1位を獲得したと発表した。北米配給を行うアニプレックス・オブ・アメリカおよびファニメーションによれば、同作品は公開1週目に同ランキングで2位となり、外国語作品としては北米で歴代最高となる初週週末興行収入を記録している。

ボックス・オフィス・モジョによると、同作品の上映館数は公開時の1,600館から1,905館と増加したほか、通算米国興行収入は約3,400万ドルとなり、アニメ映画作品としては現段階で「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」(1999年米国公開)、「劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕」(2000年米国公開)に次ぐ、歴代3位の成績を収めている。

4月30日から5月2日までの全米週末興行収入ランキングにおいては、1位の同作品に続き、2位に日本人俳優の浅野忠信氏や真田広之氏が出演する「モータルコンバット」が、3位に日本の怪獣キャラクターを題材とし、3月31日の全米公開からロングランヒットを続ける「ゴジラvsコング」がランクインしており、日本と関係する映画が上位を占める結果となった。

なお、米国においては、新型コロナウイルス対策として各地で映画館の営業停止や人数制限が設けられていたが、3月ごろから再開に向けた動きをみせている。最大手映画館チェーンAMCは3月19日時点で国内の98%が営業を再開しており、カリフォルニア州でも経済再開計画(2020年9月8日記事参照)に従って3月半ばから段階的に映画館の営業が再開されている。

(トーレス久美子)

(米国)

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