155人の新憲法議会議員を選出、無所属も多い結果に

(チリ)

サンティアゴ発

2021年05月19日

チリで、新憲法の草案作成を担う新憲法議会の議員155人を決める選挙が5月16、17日に行われた。本選挙は、2020年10月25日に行われた新憲法制定の是非を問う国民投票(2020年10月27日記事参照)において、投票者の約8割が賛成票を投じたことによって、実施が決定したものだ。新型コロナウイルスの感染予防の観点から、チリ史上初めて2日間にわたる日程で執り行われた選挙だったものの、投票者数は有権者の約4割に相当する618万7,939票(開票率100%)にとどまり、前回の国民投票(756万9,082票、投票率50.95%)には及ばなかった。

投票結果は、与党の中道右派連合(Vamos por Chile)が37議席、中道左派連合(Lista de Apruebo)が25議席、左派連合(Apruebo Dignidad)が28議席、無所属が48議席を獲得し、残りの17議席は先住民族枠が占めるかたちとなった。チリの現政権を構成する中道右派の獲得議席が全体の3分の1に届かなかったことで、現与党連合は草案作成を進める上で、厳しい立場に立たされることになった。一方で、社会格差の是正などを強く求める国民の賛同を追い風に、左派および中道左派は多くの議席を獲得した。また今回の投票で、無所属の立候補者が48議席を獲得した点に関して、起業家やエコノミストらからは、新憲法起草に係る今後の行方がより不確実なものになったとの声が上がっている(「エル・メルクリオ」紙5月17日)。

新憲法議会の発足は、早ければ2021年6月ごろを予定しており、草案作成期間は9カ月(3カ月延長可能)で、その後、作成された新憲法の内容承認の是非を問う国民投票が実施される。

(岡戸美澪)

(チリ)

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