第1四半期のGDP成長率、前年同期比マイナス2.6%、2021年見通しも下方修正

(タイ)

バンコク発

2021年05月18日

タイ国家経済社会開発委員会(NESDC)は5月17日、2021年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率を公表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。成長率は前年同期比マイナス2.6%となり、前期(同マイナス4.2%)からは改善したものの、引き続きマイナス成長となった。四半期のマイナス成長は5四半期連続だった。

需要項目別でみると、個人消費支出はマイナス0.5%となり前期(同0.9%増)からマイナスに転じた。2020年末の新型コロナウイルス感染第2波の影響を受け、家計支出がより慎重になる中、政府が消費喚起策を実施。食料品などの非耐久消費財に対する支出は増加したものの、耐久消費財などの支出は減少した。政府消費支出は2.1%増と前期(同2.2%増)に続いて拡大した。

総固定資本形成は、7.3%増と前期(同マイナス2.5%)から拡大。民間投資が3.0%増と前期(同マイナス3.3%)から改善、5四半期ぶりにプラスに転じた。特に、機械設備投資が3.8%増と前期(同マイナス3.2%)から拡大。世界的な景気回復による産業機械や電気機械、医療機器などの設備投資が拡大した。また、政府投資も19.6%増と前期(同0.6%増)から大きく拡大。特に、建設投資が23.1%増と前期(同2.9%増)から拡大。運輸省などのプロジェクトが寄与した。

物品輸出額は3.2%増と前期(同マイナス1.5%)から拡大。在宅勤務に起因する電子製品やエアコン、冷蔵庫など家電製品の輸出が増加。加えて、医療用ゴム手袋も輸出額増加に寄与した。

NESDCはまた、2021年の実質GDP成長率見通しについて1.5~2.5%とし、2021年2月時の予測(2.5%~3.5%)から下方修正した。世界経済や貿易量の回復、政府支出の増加、前年が低水準だった反動などがプラス要因となる一方、新型コロナウイルス感染拡大などの不確実性も指摘した。

(岡本泰)

(タイ)

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