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春季経済予測発表、輸出が牽引し2021年のGDP成長率予測は3.5%

(ドイツ)

ベルリン発

2021年05月11日

ドイツ経済・エネルギー省は4月27日、春季経済予測を発表した。2021年の実質GDP成長率は3.5%、2022年は3.6%と予測した(添付資料表参照)。2020年の秋季予測では2021年の実質GDP成長率を4.4%としていたが(2020年12月11日付地域・分析レポート参照)、発表後に導入された新型コロナウイルス感染拡大防止のための行動制限措置の影響を受け、今回2021年の予測値を0.9ポイント下方修正した。なお、予測値は、現在導入されている行動制限措置が第2四半期から段階的に緩和される想定で算出されている。

予測では、ドイツの主要輸出相手国市場の回復に起因する輸出の回復と、第2四半期から実施される行動制限緩和による国内経済および個人消費の拡大が、経済回復を牽引するとしている。2021年の輸出は9.2%増(前年比18.6ポイント増)と大きく伸長。輸入も7.8%増(16.3ポイント増)と拡大するが、輸出の伸び幅を下回る予測。これまで「新型コロナ危機」により控えられていた機械設備投資が7.5%増(19.6ポイント増)と回復し、これも経済回復牽引の一因となることを見込む。長引く行動制限措置で低迷している個人消費は0.8%増(6.9ポイント増)と予測する。

輸出増が追い風、景況感と輸出期待も改善

ifo経済研究所は4月26日、4月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)(注1)は96.8と発表、前月より0.2ポイント上昇し3カ月連続の改善となった。しかし、現在も続く新型コロナウイルス第3波と部品などの中間製品の供給不足が景気回復の足かせとなり、今後6カ月間の見通しを示す期待指数は99.5(前月比0.8ポイント減)と3カ月ぶりに減少に転じた。「原料・部品の供給が逼迫している」と回答した製造業の企業は45%に上った。

また、同研究所が翌27日に発表した4月の製造業輸出期待指数(注2)は24.6(前年同月比72.4ポイント増、前月比0.8ポイント増)と5カ月連続で改善し、2011年1月以来10年3カ月ぶりの高水準を記録した。輸出需要の高まりを受け、「電機」「機械」「化学」分野で期待指数が高まっており、特に「機械」は2011年1月以来の高水準となった。一方、「衣料品」と「その他の輸送機器(船舶、航空機など)」は、海外での販売減を見込む。

(注1)在ドイツ企業約9,000社を対象に、ドイツ経済の景況感について現況と今後6カ月の先行きに対してアンケート調査を実施した集計結果。

(注2)製造業の在ドイツ企業約2,300社を対象に、今後3カ月の輸出の見込みに対してアンケート調査を実施した集計結果。

(中村容子)

(ドイツ)

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