バングラデシュ政府、5月23日までのロックダウン延長を発表

(バングラデシュ)

ダッカ発

2021年05月19日

バングラデシュ政府は5月16日、現在講じているロックダウンおよびそれに伴う規制(2021年5月12日記事参照)の23日までの延長に加え、追加措置を発表した(添付資料・ジェトロ仮英訳参照)。今般、追加された措置内容は以下のとおり。

  • 国家歳入の徴収に関連する全てのオフィスや部署は、「緊急を要するサービス」の定義に含めることとする。
  • ホテルやレストランなどの飲食店による食事の提供は、オンラインまたは配達による持ち帰り販売のみ可能とする。

5月16日時点で、23日以降の措置については発表されていない。また16日に、中央銀行が市中銀行に対し、翌17日以降も引き続き、営業時間を午前10時から午後2時までとする通達PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を出した。

南ダッカ(ダッカ・サウス・シティー・コーポレーション)のシェイク・ファズル・ヌール・タポシ市長は5月14日、イード休暇に伴いダッカを離れ故郷に移動した人々に対し、現在講じられている県境を越える移動や集会の禁止措置が解除された後にダッカに戻るよう、メディアを通じて要請した(「ダッカトリビューン」紙5月14日)。また、保健省傘下の保健サービス総局(DGHS)は16日、ロックダウン延長に伴い、ダッカに戻る時機を7日から14日程度遅らせるよう、故郷に帰った人々に対し要請する(「ザ・デイリースター」紙5月16日)など、政府は感染再拡大への警戒感を高めている。5月に入り、1日当たりの新規感染者数は1,000人台に減少しているものの、インドから帰国したバングラデシュ人からインド変異株の感染が確認されており、変異株の拡大も懸念される。

(山田和則、安藤裕二)

(バングラデシュ)

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