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国連、2021年の世界経済成長率見通し引き上げ、米中両国が牽引

(世界)

国際経済課

2021年05月12日

国連経済社会局(UN DESA)は5月11日(日本時間12日)、「世界経済状況・予測」の2021年央報告書外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。2021年の世界の経済成長率(実質GDP伸び率)を5.4%、2022年を4.1%とした(添付資料表参照)。前回(2021年1月)の見通しと比較すると、2021年と2022年をそれぞれ0.7%ポイントずつ上方修正した。

UN DESAは報告書で「米国や中国を含む幾つかの大国で新型コロナワクチンの接種が急速に進んだことを背景に、世界の成長見通しは年初から改善した」と説明。国・地域別にみると、2021年の米国の経済成長率を前回より2.8ポイント上方修正して6.2%、中国は1.0ポイント上方修正して8.2%とした。米国については「ワクチン接種の急速な進展により、家計や企業の信頼感と景況感はより楽観的になった」と解説した。

その他の先進国では、2021年のEUの経済成長率を0.7ポイント下方修正し、4.1%とした。継続的かつ広範囲にわたるロックダウンが特に接触型のサービス小売りとホスピタリティー部門に大きな打撃を与えた点に言及。しかし、ワクチン接種の進展により、2021年後半に経済、特に観光業やその他の接触型部門の再開が加速する可能性があるとの見解を示した。

新型コロナウイルスの新規感染者数が急増しているインドについては、2021年の経済成長率を0.2ポイント上方修正し7.5%とした。しかし「あらゆる方法でワクチン供給を増やしているが、膨大な需要を満たすには不十分。流動的な状況を考えると、2021年のインドの成長見通しは非常に弱い」と評価した。

UN DESAは「新型コロナワクチンのタイムリーで普遍的なアクセスは、世界経済の広範囲で包摂的な回復を確実にするために引き続き重要」とし、「各国家間のワクチン接種率格差の拡大とワクチンのナショナリズムの台頭は、世界的な復興努力を著しく損なう」と指摘した。

(朝倉啓介)

(世界)

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