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スワンナプーム空港ゾーン3のマルチモーダル輸送対応の検討進む

(タイ)

バンコク発

2021年05月07日

タイ税関は4月26日、スワンナプーム国際空港の流通センターに関する公聴外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを開始した。関係する事業者は、5月26日までアンケートを通じて意見を提出することができる。同センターの新設は、タイの貿易円滑化と物流能力強化に向けて、複合(マルチモーダル)輸送に対応する狙いがある。

提示案では、スワンナプーム空港フリーゾーンにかかる通関手続きを定めた税関通知No.66/2561(2018年)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます第7章で規定されている「流通エリア(ゾーン3)」を変更する。同空港にはエリアが3つあり、ゾーン1(倉庫エリア)、ゾーン2(付加価値エリア)、ゾーン3(流通エリア)だった。これまで、ゾーン3はマルチモーダル輸送に対応しておらず、活動内容が限定されていた〔他の税関で輸入した貨物をゾーン3内に保管するための搬入、ゾーン3内から国内への搬出、他税関(出港地)からの輸出に向けたコンテナや有蓋トラックへの貨物積み込み〕。

新たな案では、ゾーン3が「貨物流通のための税関サービスセンター(流通センター)」に置き換わり、上記の活動制限が削除される。貨物の流通業者は、エアサイド(滑走路側エリア)に隣接するゾーン1(倉庫エリア)とゾーン3(流通センター)の間で、陸路、空路と異なる輸送手段を使いながら、輸入、通過(トランジット)、輸出、貨物の移動などさまざまな活動を行うことができる(添付資料表参照)。

画像 ゾーン3の新旧イメージ(上:従前、下:新案)(タイ税関資料より作成)

ゾーン3の新旧イメージ(上:従前、下:新案)(タイ税関資料より作成)

新案のその他のポイントは以下のとおり。

  • 流通センター運営者(管理者)と流通業者(テナント)の基準と条件を指定する。電子在庫管理システム(注1)、電子ロック・同システム(注2)、複数区画コンテナ(注3)など、流通センターを運営するために必要なツールや技術的な設備要件を含む。
  • 流通センターへの搬入/トランジット/輸出貨物の輸送、スワンナプーム国際空港フリーゾーンの倉庫エリア(ゾーン1)と流通センターの間の輸送にかかる税関手続きを規定。
  • 流通センターでの輸出入や保管、複合貨物の積み込み、マルチモーダル輸送を処理するための税関手続きを規定。
  • 輸送に使用される車両に関する税関手続きを規定。

(注1)イー・インベントリ・システム。税関の流通センターに搬入・搬出される商品の移動や配送を管理するために使用される技術的システムと定義されている。

(注2)イー・ロックは、税関管理下にある物品の輸送を管理・追跡するための装置で、電子システムを利用してコンテナなどを施錠・解錠するもの。イー・ロック・システムは、税関のコンピュータシステムに接続された地理的位置情報システムを介して、税関管理下にある貨物の輸送を管理・追跡するために使用する技術システムと定義されている。

(注3)マルチコンパートメント・コンテナ。複数のコンパートメント・ユニット(異なる種類の貨物を別々の適切なコンパートメントに収納できる)を備えた輸送コンテナ。

(シリンポーン・パックピンペット、北見創)

(タイ)

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