衛生緊急事態が14度目の延長、ワクチン接種は530万人超

(モロッコ)

ラバト発

2021年05月10日

モロッコ政府は5月6日の閣議で、5月10日まで延長されている「衛生緊急事態」を6月10日までさらに延長すると発表した。2020年3月に最初の衛生緊急事態を発令して以降、14回目の延長となる。引き続き、午後8時~翌日午前6時の夜間外出禁止といった規制措置が取られている(2021年4月12日記事参照)。

モロッコ保健省の発表によると、5月6日の新型コロナウイルス新規感染者は360人、死者数は6人、累計感染者数は51万3,016人、累計死者数9,049人となっている。ワクチン接種については、モロッコの人口が約3,522万人のところ5月6日時点で533万4,087人が1回目の接種を受け、うち434万6,867人が2回目の接種を完了している。5月に入ってからの新規感染者数は、連日1日当たり300人前後で下げ止まっている。

モロッコは現在、54カ国からの航空機および乗客の入国を禁止しており、第三国を経由した場合であっても、出発国が対象国に該当する場合は、入国禁止の対象となる。

【入国禁止対象国】

  • アイルランド、アルジェリア、アルゼンチン、アルバニア、イタリア、インド、ウクライナ、英国、エジプト、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、ガーナ、カメルーン、ギニア、キプロス、ギリシャ、クウェート、クロアチア、コンゴ民主共和国、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、セルビア、チェコ、チュニジア、デンマーク、ドイツ、トルコ、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、ブラジル、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、ボツワナ、ポルトガル、マリ、マルタ、南アフリカ共和国、モザンビーク、ラトビア、リトアニア、リビア、ルーマニア、ルクセンブルク、レバノン

(石橋洋一郎)

(モロッコ)

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