カルナータカ州、ロックダウンを5月24日まで延長
(インド)
ベンガルール発
2021年05月10日
ベンガルールを州都とするインド南部カルナータカ州政府は5月7日、州内における新型コロナウイルス感染が収束しないことを理由として、実施中のロックダウンを5月24日まで延長、行動制限をさらに強化する通達を出し、10日から施行した。同州は、4月27日午後9時から5月12日午前6時まで2週間にわたるロックダウンを実施していた(2021年4月28日記事参照)。
当初のロックダウンの行動制限とほぼ同様の規制が継続されるが、これまで繊維製造業を除く全ての業種に認められていた工場操業は、生活必需品産業、電子関連の表面実装など、連続生産が必要な工場に限って許可される。また、農林水産関連品の店舗や倉庫も、これまで特段の制限がなかったところ、午前6時~午前10時の活動に限定される。
そのほか、レストランからのテークアウト受け取りについて、利用者の市内移動は徒歩のみ許可(業者によるデリバリーサービスは引き続き車やバイクの使用可能)される。また、スポーツ施設や公園の利用、あらゆる宗教行事を完全に禁止するなどの行動規制強化が行われる。
カルナータカ州の1日当たり新規感染者数は、今般のロックダウンが始まった4月27日以降も収束をみせておらず、5月5日には5万112人に達し、過去最高の新規感染者数となった。アクティブ患者数(注)はベンガルール市が全体の6割以上を占めるが、4月下旬以降は地方都市での増加傾向もみられる。
(注)感染者数から回復者数と死者数を除いた数。
(鈴木隆史)
(インド)
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