カルナータカ州、新型コロナ再拡大で2週間のロックダウン実施

(インド)

ベンガルール発

2021年04月28日

ベンガルールを州都とするインド南部カルナータカ州政府は4月26日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、翌27日午後9時から5月12日午前6時までの2週間、終日外出禁止を実施する通達を発出した。主な内容は以下のとおり。

  • メトロ、タクシーの運行は原則禁止。既に予定されている航空便の運航と鉄道の運行は認めるが、これらを利用するための空港・駅への移動については、乗車券の提示により、タクシーなどの利用を許可。
  • 緊急治療が必要な患者と付き添い者、ワクチン接種予定者の移動は許可。
  • ホテル、レストランなどからの食料持ち帰り、生活必需品の輸送、デリバリーサービスは許可(Eコマースを含む)。
  • 食料品、酒の販売店の営業は午前6時から午前10時まで許可(店内での飲食は禁止)。
  • 製造業、建設業、農林水産業、医療関連業、銀行、ATM、保険会社の営業は許可。
  • IT関連業のオフィスワーカーは原則として自宅勤務をしなければならないが、厳に必要な最少人員の事務所勤務は許可。

カルナータカ州では3月中旬以降から急速な感染拡大が進んでいる。ロックダウンが発表された4月26日の1日当たり新規感染者数は2万9,744人に上った。ベンガルールでの感染が1万6,545人と大半を占めた。同州は、インド国内ではムンバイを州都とするマハーラーシュトラ州、北部のウッタル・プラデシュ州に次いで、3番目に多い28万人以上のアクティブ患者(注)を抱えている。

(注)感染者数から回復者数と死者数を除いた数。

(鈴木隆史)

(インド)

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