第1四半期の失業率は12.5%に悪化、特に若年層で高く

(モロッコ)

ラバト発

2021年05月07日

モロッコ高等計画委員会(統計局)は5月3日、2021年第1四半期(1~3月)の失業率が12.5%となり、前年同期の10.5%から2ポイント悪化したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

失業率は、都市部で17.1%(前年同期:15.1%)、農村部が5.3%(3.9%)と都市部で特に高くなり、性別では男性が10.9%(9.3%)、女性が17.5%(14.3%)となっている。年齢層別の失業率をみると、15~24歳の若年層が32.5%(26.8%)と最も高く、次いで25~34歳が19.6%(17.7%)、35~44歳が7.4%(5.3%)、45歳以上が3.9%、(2.6%)となっている。

特に、女性と若年層の失業率が増加しているが、要因は2020年の新型コロナウイルスの影響や、および降雨量が少なかったことにより農業部門が振るわず、モロッコ経済がマイナス成長を記録したことによる影響としている。なお、世界銀行の予測によると、2020年の実質GDP成長率はマイナス7%、2021年は4.2%とされている(2021年4月9日記事参照)。

(石橋洋一郎)

(モロッコ)

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