イスラエルとのFTAに署名、イスラエルでの韓国製自動車の競争力を確保

(韓国、イスラエル)

ソウル発

2021年05月21日

韓国の産業通商資源部は5月12日、ソウル市内で韓国イスラエル自由貿易協定(FTA)の署名式を行ったと発表した。イスラエルとのFTAは、2016年に交渉を開始、2019年8月に最終妥結(2019年9月2日記事参照)、その後署名に必要な国内手続きを完了し、今回の署名に至った。協定の概要は以下のとおり。

1.物品の貿易

(1)関税撤廃率

韓国は全品目数の95.2%の品目について関税を撤廃し、イスラエルは95.1%の品目の関税を撤廃する。輸入額ベースでは韓国は99.9%、イスラエルは100%の品目の関税を撤廃する。

(2)韓国側関心品目(イスラエルの関税削減)

イスラエルへの主要輸出品目である乗用車(現行税率:7%)、自動車部品(6~12%)、繊維(6%)、化粧品(12%)の関税を即時撤廃する。

(3)イスラエル側関心品目(韓国の関税削減)

イスラエルからの輸入金額トップの半導体製造装置の関税を即時撤廃、2位の電子応用機器の関税を3年以内に撤廃する(注)。また、韓国側のセンシティブ品目であるグレープフルーツ(現行税率:30%、7年で撤廃)、医療機器(8%、最大10年で撤廃)、肥料類(6.5%、5年で撤廃)は、品目ごとの猶予期間を確保した後に関税撤廃する。

2.投資・サービス

(1)サービスについては、ネガティブリスト方式での自由化し、WTOサービス貿易に関する一般協定(GATS)以上の水準で約束した。

(2)投資については、2003年に発効した韓国イスラエル投資協定の範囲を拡大、設立後に限って認めてきた内国民待遇や最恵国待遇の適用範囲を、設立前まで拡大する。

産業通商資源部は、今回のFTAの署名によって、特に韓国製乗用車のイスラエルでの競争力確保に期待している。ちなみに、2019年のイスラエルの乗用車輸入の国別シェアは韓国17.6%、日本15.2%、トルコ13.1%となっている。

(注)韓国のイスラエルからの輸入総額に占める割合(2020年)では、半導体製造装置17.6%、電子応用機器16.0%となっている。

(当間正明)

(韓国、イスラエル)

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