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韓国とイスラエルのFTA交渉が最終妥結

(韓国、イスラエル)

ソウル発

2019年09月02日

韓国・産業通商資源部は、兪明希(ユ・ミョンヒ)同部通商交渉本部長とイスラエルのエリー・コーヘン経済産業相が8月21日、エルサレムで韓国・イスラエル自由貿易協定(FTA)の交渉を最終妥結したと発表した。

産業通商資源部は、今回の韓国・イスラエルFTAの意義について、(1)韓国は、イスラエルとFTAを締結した唯一のアジアの国として、今後、日本や中国などの競合国に先立ちイスラエル市場を取り込む効果が期待され、(2)情報通信技術(ICT)、生命工学技術、新再生エネルギー、航空宇宙などさまざまな未来産業分野で基幹技術を有するイスラエルとの産業技術協力を拡大する契機になる、と表明した。

兪本部長は「ハイテク分野の基幹技術を有するイスラエルとの産業技術協力の進展が、素材・部品・装置分野での生産技術の先進化における枠組みを造成する一助となる」と評価した。

韓国・イスラエルFTAの主な内容は次のとおり。

自動車など主要輸出品目の関税が免除に

韓国はイスラエルからの輸入額のうち99.9%、イスラエルは韓国からの輸入額の100%に相当する商品について、それぞれ関税を撤廃することで合意した。

韓国のイスラエル向け輸出額の約97.4%に相当する品目について関税が即時撤廃され、主力輸出品目の自動車(関税率:7%)および部品(6~12%)、繊維(6%)、化粧品(12%)などが含まれる。

イスラエルからの輸入額1位である半導体製造装置(輸入金額の25.4%)の関税が3年以内に撤廃され、2位の電子応用機器(13.0%)も3年以内に撤廃される。これにより、半導体、電子、通信などの分野で装置関連の輸入先が多角化する見込みだ。

一方、センシティブな一部農産・水産・畜産品目(注1)は既存の関税が維持され、イスラエルの関心品目であるグレープフルーツ(30%、7年で撤廃)、医療機器(8%、最長10年で撤廃)、複合肥料(6.5%、5年で撤廃)などは韓国側に最大限配慮し、撤廃までの期間を確保した。

幅広い分野で技術協力を拡大

投資・サービス分野ではネガティブリスト(注2)での自由化方式を導入し、サービス貿易に関する一般協定(GATS)を上回る開放を約束、韓国・イスラエル投資協定(BIT、2003年発効)を代替する投資保護制度を用意した。

原産地、競争、政府調達などの分野での合意により、韓国企業のビジネス環境の改善を図るための枠組みを設けるほか、イスラエル域内の商流拡大のための制度的枠組みも設けた。

なお、航空、保健・医薬、仮想現実(VR)、ビッグデータ、再生エネルギー、情報技術(IT)や生命工学、人工知能(AI)、農食品などさまざまな分野で技術協力を拡大する内容が含まれ、国連安全保障理事会の決議案に基づき、イスラエルが1967年以降に占領した地域については、特恵関税などFTAの適用を除外する内容も含まれた。

(注1)コメ、唐辛子・ニンニク・タマネギ・キノコ・ニンジンなど一部野菜類、肉加工品、乳製品など。

(注2)原則として規制がない中で、例外として禁止するものを列挙した表。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国、イスラエル)

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