韓国政府とAIIB、共同ワークショップ開催、韓国企業のプロジェクト参加支援
(韓国)
ソウル発
2021年05月18日
韓国企画財政部は5月11日、アジアインフラ投資銀行(AIIB)との共催で「2021年AIIB事業参加活性化懇談会」と題するワークショップを開催した。AIIBの投資政策やプロジェクトの動向、韓国企業によるAIIB事業の参加経験を共有し、新規プロジェクトに参加することが目的だ。建設会社や商社、エンジニアリング会社、政策金融機関などが参加した。
企画財政部のイ・ジョンファ開発金融局長は「AIIBのプロジェクト・ポートフォリオは、初期の政府保証付き協調融資中心から、単独融資や株式取得などと多様化し、規模を拡大している。AIIBは資金力が豊富で組織運営も効率的、投資環境の変化により機敏に対応できる。AIIBは韓国企業が事業協力パートナーとするのに適している」と強調した。
AIIBインフラ投資局のチョン・ジェホ専任チーム長や、海外建設協会のチョン・チャング政策支援センター長、大韓貿易振興公社(KOTRA)のイ・ヨンヒ開発協力室部長は、AIIBプロジェクトへの参加方法や、韓国企業の国際開発金融機関(MDB)事業受注状況、成功事例などを発表し、質疑応答が行われた。
また、韓国企業とAIIB担当者が個別相談会を行い、個別プロジェクトについて意見交換を行った。
韓国企業がAIIBプロジェクトに参加した事例は以下のとおり。
- インドインフラファンド(ファンド総額:7億5,000万ドル):(出資)韓国産業銀行、未来アセット
- 新興アジアファンド(ファンド総額:10億ドル):(出資)韓国産業銀行
- バングラデシュ配電システム:(受注)LS電線、暁星
- オマーンブロードバンド:(受注)LS電線コンソーシアム
- ネパール水力発電:(受注)韓国南東発電、(融資)韓国輸出入銀行、韓国産業銀行
- インドネシア人工衛星ブロードバンド:(融資)韓国産業銀行
(当間正明)
(韓国)
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