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ドイツ・ビオンテック、シンガポールにmRNAワクチン製造拠点と統括拠点設置へ

(シンガポール)

シンガポール発

2021年05月17日

ドイツのバイオ医薬ベンチャー、ビオンテックは5月10日、シンガポールにメッセンジャーRNA(mRNA)技術に基づくワクチンの製造拠点と、東南アジア地域の統括本部を設置すると発表した。2021年にもシンガポールの事務所を開設し、製造拠点の工事を着工し、早ければ2023年にも操業開始を予定している。投資額は非公表で、約80人を雇用する。

発表によると、シンガポールに設置する予定の工場は最先端の製造技術とデジタル・インフラを活用し、新たに開発するmRNAワクチンのほか、伝染病やがんの治療薬を製造する予定だ。ビオンテックのウグル・シャヒン最高経営責任者(CEO)兼共同創業者は、新たな製造拠点の設置により「社全体の製造能力を拡大し、世界中の人々にmRNAワクチンや治療薬を供給する能力を向上できる」と述べた。

チャン・チュンシン貿易産業相は自身のフェイスブックで、ビオンテックの投資が、米国医薬機器会社サーモフィッシャーサイエンティフィックとフランス大手製薬会社サノフィに続く、3件目の国際的な大手医薬関連会社によるシンガポールへのワクチン関連製造拠点の投資となると指摘した。サノフィが2021年4月にワクチン製造拠点設置を発表したほか、サーモフィッシャーサイエンティフィックが2020年10月にワクチンの無菌充填(じゅうてん)ラインの設置を発表するなど、政府は次々とワクチン製造関連拠点を誘致している(2021年4月13日記事参照)。

チャン貿易産業相は、ビオンテックの製造拠点の存在が「新型コロナウイルス以後の将来のパンデミックに向けた、シンガポールの対応能力の向上とともに、世界のワクチンのサプライチェーンの重要拠点としての地位も強化できる」と述べた。5月10日付の地場ニュース専門テレビ局、チャネル・ニューズ・アジアによると、シャヒンCEOは会見で、「将来(シンガポールで製造した)一定の割合のワクチンが、同国内に供給されることになる」と述べた。ビオンテックに対しては2020年6月、シンガポール政府系投資持ち株会社テマセク・ホールディングスとその他の投資家が総額2億5,000万米ドルを投資していた。

(本田智津絵)

(シンガポール)

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