第1四半期の貿易総額が前年同期比5.7%増と回復

(タイ)

バンコク発

2021年05月07日

タイ商務省は4月23日、2021年第1四半期(1~3月)の貿易統計を公表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。貿易総額は前年同期比5.7%増の1,277億8,000万ドル、輸出総額は2.3%増の641億4,800万ドル、輸入総額は9.4%増の636億3,200万ドルと、回復が鮮明となった。貿易収支は5億1,600万ドルの黒字で、輸入の伸び率が高かったことから、黒字幅は前年同期から88.7%減少した(添付資料表1参照)。

国・地域別にみると、主な輸出先では、米国が前年同期比12.5%増の96億2,100万ドル、中国が20.6%増の80億1,500万ドルと、米中とも2桁増で好調さが目立った(添付資料表2参照)。日本も6.2%増の64億3,200万ドルと伸びた。一方、ASEANは5.5%減の153億5,900万ドルと減少した。シンガポールが37.4%減で、前年同期に同国向け輸出の4割を占めていた宝石・宝飾品が85.3%減となったことが影響した。前年は新型コロナウイルスの緊急事態を受けて、金製品などの貴金属がシンガポールに流出し、その反動がみられる。

輸入では、構成比で23%を占める中国が前年同期比29.3%増の147億8,800万ドルと3割増だった。日本も14.9%増の89億6,600万ドルと好調。ASEANは0.5%増の113億7,900万ドルと横ばいだった。米国は36.9%減の36億500万ドルと不調で、原油(26.8%減)のほか、機械・同部品(62.7%減)、電子機械・同部品(23.1%減)などの工業製品が縮小した。

輸出を品目別にみると、主な輸出品目である自動車・同部品が前年同期比23.8%増の79億7,200万ドルと大幅に回復した(添付資料表3参照)。ゴム製品が32.5%増の39億3,200万ドル、エチレンポリマーなどが31.8%増の25億4,300万ドルと3割増になっており、新型コロナウイルスの影響によりゴム手袋や包装資材の需要が世界的に高まっているとみられる。

主な輸入品目では、原油が前年同期比13.7%減と縮小しながらも、53億2,000万ドルで首位だった(添付資料表4参照)。宝石・宝飾品は98.0%増の49億6,900万ドルと倍増した。前年同期では国外流出が目立っていたが、タイ国内に買い戻す動きがみられ、同製品はスイス(9.1倍)、香港(84.9%増)、オーストラリア(10.2倍)などからが急増した。華僑・華人系タイ人を中心に、金の購入が増えたとみられる。そのほかでは、家電製品が46.0%増の23億1,700万ドルと増えている。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ)

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