カラチの日系企業、新型コロナワクチン接種進む

(パキスタン)

カラチ発

2021年05月31日

パキスタンのカラチに進出している日系企業の駐在員の間で、新型コロナウイルスワクチンの接種が進んでいる。ジェトロが5月21~25日にカラチ日本商工会会員企業24社に行ったアンケート調査(添付資料表参照)では、回答した23社26人中、「1回接種した」人が9人、「すでに2回接種した」が1人、「接種予定」5人で、合わせて15人(57.7%)が最低1回は接種済みか接種予定だった。「未定」は9人(34.6%)。2回接種済みの人はカラチ赴任前に前任地で接種を受けていた。

パキスタンでは、中国製のシノファームとシノバック、英国アストラゼネカの3種類のワクチンが無料の公的接種に使用され、接種を受ける側が選ぶことができる。1回接種の9人のうち、シノファーム3人、シノバック1人、アストラゼネカ5人だった。副反応については、アストラゼネカ接種の5人全員が「かなりあった」「ある程度あった」と回答した(腕の痛みや発熱、関節痛、筋肉痛など)。シノファームとシノバックを接種した4人は、「あまりなかった」「ほとんどなかった」と回答し、アストラゼネカとは対照的な結果となった。

パキスタンでは、医療従事者への接種が2月3日に始まったが、一般市民向けは同月15日に65歳以上の高齢者で開始された。それ以降、3月10日に60歳以上、4月21日に50歳以上、28日に40歳以上(外国人を含む)、5月27日からは19歳以上の市民にまで拡大されている。

写真 カラチ市内の接種会場の様子(ジェトロ撮影)

カラチ市内の接種会場の様子(ジェトロ撮影)

写真 接種を受ける女性(ジェトロ撮影)

接種を受ける女性(ジェトロ撮影)

(山口和紀)

(パキスタン)

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