カルナータカ州、ロックダウンを6月7日まで再延長

(インド)

ベンガルール発

2021年05月24日

ベンガルールを州都とするインド南部カルナータカ州政府は5月21日、州内における新型コロナウイルス感染が収束しないことを理由として、実施中のロックダウンを6月7日まで延長する通達を出した。4月27日から始まった今回のロックダウンだが、5月7日に発表された延長に続き、2度目の延長となる(2021年5月10日記事参照)。

食料品店などは午前6時から午前10時までの営業を認めるなど、現行のロックダウンの行動制限に大きな変更点はないが、州政府は1回目のロックダウン延長以降、ガイドライン通達に追記外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(Addendum)をたびたび行い、規制産業や活動許可に関する詳細の変更や補足説明を加えている。

カルナータカ州の1日当たり新規感染者数は、5月5日に5万112人とピークを迎えた以降、緩やかに減少傾向にあり、5月22日の新規感染者数は3万1,183人だった。同日のベンガルール市中心地域の新規感染者数も8,214人と、ピーク時(4月30日、2万6,756人)の3割程度となっている。

一方、日系工場も立地するマイスール(ベンガルールから南西へ約140キロ)などの地方都市、マハーラーシュトラ州との州境に近いベラガビ(同じく北西へ約500キロ)などの農村部では、状況に改善がみられない。ベラガビでは5月21、22日の両日にわたり、医療関連の活動以外を終日禁止する完全な都市封鎖が行われている。

州政府としては、州全土のロックダウンを継続することで、感染拡大第2波の収束を実現したい考えだ。

(鈴木隆史)

(インド)

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