家具の見本市ミラノサローネを9月に開催、リアルでの展示会に期待感

(イタリア)

ミラノ発

2021年05月07日

世界的な家具の見本市である、イタリアのサローネ・デル・モービレ(通称:ミラノサローネ)は4月28日、プレスリリースPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)の中で、リアルの形式での展示会を9月5~10日に開催することを正式に発表した。2020年4月に実施される予定だったところ、新型コロナウイルス感染症の影響により複数回にわたって延期となっていた。

同見本市は、ミラノにある展示会場「ロー・フィエラ・ミラノ」で開催される予定で、実施に当たっては感染拡大予防のための各種ガイドラインを順守するとしている。主催者側は、次回開催は企業の最新の製品・技術・プロジェクトに焦点を当てたユニークなイベントになるとしており、待望のリアルでの開催に注目が集まっている。

家具産業の業界団体、イタリア家具工業連盟(FederlegnoArredo)も4月30日、ミラノサローネ開催の発表を受けて、プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますをウェブサイトに掲載した。次回開催は、「国家およびメード・イン・イタリーの再出発のシンボル」になるとし期待感を示しているほか、「ミラノおよびイタリアにとっていい知らせだ」とするジュゼッペ・サーラ・ミラノ市長のコメントを伝えている。

イタリアでは、4月22日付暫定措置令により、6月15日以降、イエローゾーンでは関連ガイドラインを順守した上で展示会の開催を認める旨が規定されている。また、展示会に参加するためにイタリアに入国することも認められるものの、出発地との関係で渡航・入国などに付随する検疫などに関する義務が定められている場合は、それに従う必要があるとしている(注1)。そのほか同措置令は、開催に当たって順守すべきガイドラインが、特定イベントへの入場を「グリーン証明書」(注2)の所持者に限る旨を規定できるとも明記している。ミラノサローネについては、現状、イタリア企業および外国企業ともに参加可能となっているが、詳細な条件は今後明らかになるものとみられる。

(注1)日本からイタリアへの入国に関しては、2021年4月21日記事参照

(注2)新型コロナウイルスのワクチン接種完了、または罹患(りかん)からの治癒、あるいは直近48時間以内に受けた検査にて陰性だった旨を示す証明書。詳細は2021年4月26日記事参照

(山崎杏奈)

(イタリア)

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