タイ、パキスタン・バングラデシュ・ネパールからの入国を実質的に禁止
(タイ)
バンコク発
2021年05月12日
タイ外務省は5月10日、パキスタンとバングラデシュ、ネパールの3カ国で、タイ国籍を有さない外国人がタイに入国する際に必要な書類のビザと入国許可書(COE)の発行を一時的に停止すると発表し、上記3カ国からタイへの外国人の入国を実質的に禁止した。この措置は即日発効した(在カラチ・タイ総領事館公表資料、在バングラデシュ・タイ大使館公表資料、在ネパール・タイ大使館公表資料)。
5月10日に行われた政府の新型コロナウイルス状況管理センター(CCSA)の会見によると、パキスタンからの渡航者からインド型の変異株が検出されたことを受けたもの。
主なポイントは以下のとおり。
- 5月10日以降、タイ国籍を有さない外国人に対するCOEの発行は、追って通知があるまで停止する。
- パキスタンについては5月15日の到着便以降、バングラデシュは同月16日の到着便以降、タイに入国するために外国人に対して発行したCOEを無効とする(ネパールについては、現時点で1.以外の詳細な情報はない)。
- 2.以前の到着便にかかるCOEは有効とする。
5月11日現在、タイのCOE発行停止は、上記3カ国にインドを加えた合計4カ国となった(2021年4月28日記事参照)。
現地紙によると、上記4カ国を出発して他国でトランジットする外国人や、上記4カ国を経由した外国人についても、入国を禁止している(「マティチョン・オンライン」5月10日)。
タイ人の入国についてはインドからの入国と同様認めている。
(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)
(タイ)
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