日本人専用のPCR検査受け付け窓口開設

(インド、日本)

ニューデリー発

2021年05月21日

インド日本商工会とデリー日本人会は5月17日、インドでの新型コロナウイルス感染者急増により、日本への帰国に必要となるPCR検査が受診しにくくなっている現状を踏まえ、日本人専用の検査受け付け窓口(プレステージ・インターナショナル・インディア)を開設した(2021年5月10日記事参照)。期間は6月16日までの1カ月間、検査場所は、デリー近郊ハリヤナ州グルグラム市の日系ホテル、ダイヤパーク・プレミアの敷地内に専用会場を設けた。1日100人程度の検査が可能だ。

これは日本政府の支援で実施されており、対象は全インドの在留邦人、また、その外国籍配偶者や子どもならば、1人1回限り無料で利用できる。予約方法などの詳細は添付資料を参照。

また、南部カルナータカ州ベンガルールからは、日本航空が6月5日と19日に成田行き直行臨時便を運航する予定だ。同便に搭乗する邦人向けに、豊田通商がベンガルールで運営するサクラ・ワールド・ホスピタルでPCR検査を実施する。同院内のジャパニーズヘルプデスクで事前予約を受け付ける。

インドの新規感染者は5月上旬に1日当たり40万人を超え、特に首都デリーでは医療体制も崩壊するなど危機感が高まったが、各地での厳格なロックダウンの成果もあり、過去5日間平均では30万人を切り減少傾向にある。しかし、医療やPCR検査の態勢が逼迫する状況は続いており、帰国を希望する邦人に対して、安心して帰国できる体制を整えるべく、官民が一体となって取り組んでいる。

(村橋靖之)

(インド、日本)

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