ワクチン接種者400万人達成時は免疫証明書所持者を対象に追加緩和措置

(ハンガリー)

ブダペスト発

2021年04月26日

ハンガリーのオルバーン・ビクトル首相は4月23日の定例ラジオインタビューで、新型コロナウイルスのワクチン接種者数が350万8,846人となり、規制緩和の目標である350万人に達したことを発表した(2021年4月23日記事参照)。これにより、レストランとカフェのテラス営業が翌24日から再開した。利用客は食事中にマスクを着用する義務はなく、注文をする際など、店舗内に入る時だけ着用しなければならない。一方、店員はマスクの着用義務がある。

またオルバーン首相は、ワクチン接種者が400万人に達した段階で導入する、次の緩和策について、ワクチン接種者や感染からの回復者に提供される免疫証明書(2021年2月17日記事参照)を所持している者に対しては、400万人を達成し次第、さまざまなサービスを提供する」とし、以下の緩和措置を発表した。

  • レストランやカフェにおける店内飲食
  • ホテル宿泊
  • 美術館、映画館、図書館、劇場、コンサート会場などの文化施設の利用
  • 動物園、遊園地、スパ、ジム、スイミングプールなどの施設の利用
  • スポーツ観戦

なお、政府は5月中旬までに、ワクチン予約ウェブサイトに登録された全ての人(4月22日時点で440万人)がワクチン接種を受けることができると試算している。

また、政府は4月20日、非常事態宣言を秋(「秋の議会会期開始から15日目」)まで延長する法案を議会に提出した。オルバーン首相は「感染拡大の脅威はまだ終わっていない。国会が夏の休会期間に入っても、政府は全ての必要な決定を下すことができるようにしたい」と説明した。

(バラジ・ラウラ)

(ハンガリー)

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